「身体のリラックスと感覚の集中」

身体が変わると、音色も変わります。
演奏や、歌唱など、繊細な身体の使い方を要求される場面においては、
コンディショニングの大切さは言うまでもありません。
まずは傷めないことが第一ですが、問題が起こった時は早期の対処が大切です。


首や肩、胸、背中などの余分な緊張をとると

「声」のコントロールがしやすくなります。


自然体で発声することが理想ですが、力みが生じやすいのも事実です。

たとえば喉の筋肉の過度の緊張は呼気漏れの原因になります。

また舌の緊張も伴います。

舌の緊張は首全体の緊張だけでなく、肩や胸、背中の緊張を引き起こし,

呼吸のコントロールも難しくなります。

 

喉の緊張が癖になっていると、力を抜く感覚が分からず発声が上手くいかないことがプレッシャーになり、ますます力んでしまう悪循環が起こります。

 

常にどこかに 力みを感じる、あるいはそれを指摘されるようであれば、緊張を弛める施術が効果的です。

 

まず「力んでいない身体」を体験することで、自分でもそれを再現できるようになります。

 

余分な緊張を弛めることで、喉頭の深部感覚も得られやすくなります。

 

また胸や背中の緊張が緩むと呼吸量が増え、息のコントロールも容易になります。

 

舌も意外なほどコリがあります。

口腔内からハンドトリートメントで緩めると、発声.発音、滑舌に効果的です。

また顎関節も適度にゆるめることで、口が開けやすくなります。

 

全身の調整で しっかりした身体の支えを作り 下半身が安定すると、

身体の軸の感覚が得られ、上半身が軽く、自由になります。

 

身体の力みが取れると身体がどんな状態なのか、どうすれば解決できるのかを
適切にご自分で気付けるようになり、フィジカルだけでなくメンタルのコントロールもしやすくなっていきます。

 

姿勢の ねじれは、指先にまで影響します。

奏者は楽器によってそれぞれバランスを取りますが、
長時間、長期間の練習によって体が歪み、演奏に制限をあたえる場合があります。

身体が歪んだまま一定の姿勢を撮り続けるのは、不安定さを緊張で代償するために疲労しやすくなります。

体幹の適度なゆるみが、腕や手指を開放します。

手指の問題の原因が、手指のみにあると限りません。
全身を客観的に俯瞰で見る視点が必要です。

高校生以下

<音楽大学 音楽.芸術短大等の受験を目指す方> 

受験期は練習時間も多くなり、疲れがたまりやすくなります。
疲れを残したまま練習することで身体に余分な力が入り

本来の力を発揮できないのでは本末転倒です。

 

心理的なプレッシャーで、心身のバランスも崩しがちな期間です。

本番に向けて、コンディションを調えておくことが大切です。

 

必ずではありませんが、初めてのご来庵は 保護者の方にもご一緒して頂くことをお勧めいたします。

ご本人だけでなく保護者の方にもコンディションを知って頂き、大切な時期のお手伝いが出来ればと思います。